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Alsace Kastelberg | 雑貨屋さんのような可愛いワイン専門店 Cellier de L’ourson セリエデルルソン (東京都文京区白山にあるワインショップ)

Alsace Kastelberg

アルザス・グラン・クリュの1つであるカステルベルグ(Kastelberg)は、
コルマール(Colmar)からストラスブール(Strasbourg)方向へ高速A35線を使って40分くらい、
小さな小さな山間の村、アンドー村(Andlau)に面したその東、
村を見下ろす、ヴォージュ山脈の西向きの超急斜面にあります。

カステルベルグは51あるアルザス・グラン・クリュの中で北から数えて8つ目。
コルマール(Colmar)周辺に集中している超有名な綺羅星のごとく並ぶグラン・クリュと異なり、
飛び地のように少し北の方向にあり、何となくもの寂しい気な感じです。

ではなぜカステルベルグなのか?

この年、ゼルンベル(Zellenberg)に居を構える、私の超大好きな、マルク・テンペ(Domaine Marc Tempé)を訪問した時、
テンペさんから教えてもらった事が、

「アルザスのもっとも素晴らしいぶどう畑の1つはマンブルグ(Mambourg)だけど、もう1つあげるとしたらカステルベルグ(Kastelberg)だよ」と。

綺羅星のごとく有名な特級畑・マンブルグは、ゼルンベルのすぐ北、マルク・テンペがトップ・キュヴェを造るお膝元であり、当然自分のホームですから名前があがる。がしかし、カステルベルグはマルク・テンペのワインとは直接的に関係が無い。

私は翌日朝、急きょ予定を変更して、身体をウズウズさせながら、特級畑・カステルベルグに向かっていました。

この写真はカステルベルグを少し離れたところから撮影。
Kastelberg2-2
右からオッパイみたいな山が2つ並んでいて、左のオッパイバレーの急斜面に展開している畑がカステルベルグ。
特級畑・カステルベルグはここだけ。
ほんとに僅かなスペースに広がるぶどう畑。
たったのこれだけっていうワインしか出来なそう。
超高い希少性。

参考としてアンドー村の中心地はカステルベルグの斜面から左奥のところ。(背の高い塔を持つ教会が見えます)
また右側のオッパイのところの斜面に展開しているぶどう畑は、別の特級畑ヴィーベルスベルグ(Wiebelsberg)。

右側のオッパイと左側のオッパイの間に白い道が見えますが、この道がカステルベルグの一番上まで登る事が出来る遊歩道でした。

遊歩道を15分くらい登っていくと、アンドーの村を見渡せるぶどう畑。
ここもアルザスの中では有り得ないとんでもない急斜面。
Kastelberg3-3
左手に見えるのがアンドー村。
天気が良かったら絶対感動する景観。

でも、ぶどう畑の樹の根元の地面のところが麦わら色に変色しているのが残念。。。。
樹の根元のところだけ草刈機が届かないところがあるので、
そこだけ除草剤(Weed Killer)撒いてますね。
草刈りするの面倒くさいから。

国内外を問わずワイナリー訪問でこういうの見ちゃうと、せっかく素晴らしい地の利があるのに、
もっとハングリー精神バリバリで仕事して欲しいって思っちゃいますね。

そして、もう少し遊歩道を登っていくと、アンドー村の中心街が見えてくるカステルベルグの急斜面。
Kastelberg4-4
素晴らしい景観と言いたいところですが、このぶどう畑の持ち主さんは、かなり酷い。

全面的に除草剤使っている。
地面の草が全部枯れちゃっていて、そこに緑の葉っぱを付けた樹が植わっている異様な光景。
こういう景色って不自然で気持ち悪いですよね。

薬浴びている樹が可愛そう。。。
しかも除草剤使うと、土がパンパンのカチカチになっちゃうんですよね。
まさに悪循環。

期待してきたカステルベルグは地の利はあるが、造り手さんが残念賞かと思い初めていましたが、
カステルベルグの斜面を一番上まで登った時、
ふかふかの土のぶどう畑を発見。
Kastelberg5-5
これだけの急斜面で、樹の根元まで隅々まで、土を耕すのは大変な重労働。
でもそれを実践している造り手さんがこのカステルベルグにもやはりいらっしゃいました。

先ほどの除草剤バリバリの造り手さんの畑と異なり、明らかに樹の葉っぱの生き生き感が違いますね。
良いぶどうが出来そうですね。
私たちが心を打たれる素晴らしいワインというのは、やはりこういうところですよね。

この真面目な造り手さんは誰なんだろうか?

そして、アルザスのグラン・クリュは殆どが「粘土石灰質」の土壌であるのに対し、
このカステルベルグの最大の魅力は、アルザスのグラン・クリュ(特級畑)で唯一、
シスト(片岩)が含まれた土壌である事。

私個人的にはシストと言えば、昔ロワールワインをめちゃくちゃ勉強した時、アンジェ(Angers)までって覚えたんですね。
シスト(Schiste)はゴロゴロしている石というより、板みたいな石の事です。
有名なシーファーと見た目似ているけど違い、シーファーがもうちょっとボロボロになった感じ。

最後の写真を見ると、川で石を投げて水面をチョンチョン飛んで行くやつが出来そうな、板みたいな石がところどころ落ちてますね。

唯一とか「ここだけ」とかにワイン愛好家は弱いですね。

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