今日のキャンティの基礎を作った人物と言えば、うんちく本にも登場するベッティーノ・リカーゾリ男爵。イタリア共和国創成期の首相も務めます。
そんなリカーゾリ男爵一族の歴史ある古城、ブローリオ城(Castello di Brolio)が、ガイオーレ・イン・キャンティにあります。
どうしても、ワインの歴史と関係する古城とか修道院とか、古い建造物のお話が出ると、ワクワクしてしまいますね。 (わたしだけか)
丘の上にあるブローリオ城、ふもとにはリカーゾリ男爵の子孫がワインを造るバローネ・リカーゾリ(Barone Ricasoli)があります。
ふもとに車を下に止めて、徒歩で10分ほど登ります。
そしてさらに10分、荘厳な古城の裏側にまわると広々としたところに出て、お城の直轄領みたいなリカーゾリのぶどう畑が広がります。
この辺の土壌も、やはり粘土石灰質。
淡い薄いブラウン色の粘土に、カドカドした石のかけらがかなりゴロゴロ。
ここからの風景、見たかったんです。
ここで昔からワインが造られていたと思うとなんか感無量ですね。
リカーゾリ男爵は1847年、黒ぶどうと少しの白ブドウを混ぜて醸造することで、今日の優しい・口当たりが良いキャンティワインを造る事を考え出します。
それがサンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キャンティ(白ぶどう)10%の比率。
サンジョヴェーゼのバリバリ感をカナイオーロがタンニンを和らげ、マルヴァジア・デル・キャンティを使う事でさらに優しくなるが、香りと果実味の複雑さが増すって感じですかね。
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