南に向けて流れていたローヌ川が左に蛇行すると、南向きの斜面、エルミタージュが現れます。
私はここを2回訪れましたが、初めて訪れた時、感動して泣きました。
偉大なワインはこういう場所から生まれるんだという事をまざまざと見せつけられます。
凄すぎです。
北ローヌは、木の棒に新梢を何本かまとめて束ねて栽培する棒仕立が多く、ここエルミタージュも同じ。
斜面があまりにも急で、大変な重労働の中で、新梢がまとまっていたほうが、房もある程度の場所にまとまって付いたり、作業がしやすいからだと思います。
そして、丘の上に廃墟(修復されていました)として残る有名な礼拝堂。
ワイン愛好家なら、気合入れてぶどう畑を登りたくなるもの。
登り道の途中、写真を撮った礼拝堂の周りは、La Chapelle (ラシャペル)という区画、登り道が見える谷の左岸はLe Méal (ルメアル)、それぞれエルミタージュの核となるぶどう畑です。
礼拝堂まで登り切ると、エルミタージュの斜面、ローヌ川や対岸の町並み、さらなる感動する絶景が広がります。
エルミタージュに最初にぶどうの樹が植えられたのは1224年。 当時、聖王ルイの母である王妃ブランシュからぶどうの樹を賜り、隠修士のアルビジョア十字軍で戦った騎士・ガスパール・ド・ステランベールが、この急斜面に樹を植えたとの事。 エルミタージュの丘の上に残る有名な礼拝堂も、王妃ブランシュから賜ったもの。
歴史好きにはたまらないですね。
なお、美しいエルミタージュの全景を眺めるなら、 ローヌ川の対岸の街、強固な城跡が残るトゥルノン(Tournon)へ。
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