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サン・ヴィヴァン修道院の遺跡 再訪 (ブルゴーニュ) | 雑貨屋さんのような可愛いワイン専門店 Cellier de L’ourson セリエデルルソン (東京都文京区白山にあるワインショップ)

サン・ヴィヴァン修道院の遺跡 再訪 (ブルゴーニュ)

《Ancienne abbaye de Saint-Vivant》

Vosne-Romanée村から 車で南下し Nuits-Saint-Georges から谷筋に入り、北上して15分、
サン・ヴィヴァン大修道院の廃墟は、オート・コート・ド・ニュイのキュルティル・ヴェルジイ(Curtil Vergy)村にあります。
小高い丘の一番上、森の中に建っていて、2010年訪れた時大改修中でした。

そして2022年春 サン・ヴィヴァン大修道院の遺跡を12年ぶりに再訪。


現地の遺跡を説明する看板。
当時の修道院のイラストがたまらないですね。

看板の①の上のところに1199年に当時のヴェルジイ領主の娘さんのアリックスとブルゴーニュ公のウード3世の婚姻(現代でいう政治的な)により、ブルゴーニュ公の支配下となったと書かれています。
ブルゴーニュ公と当時のブルゴーニュ地方のからみ、ブルゴーニュ愛好家さま=歴史好きにはもうワクワクさがたまらないですね。
(ブルゴーニュ伯ではないんですね)

そして サン・ヴィヴァン修道院は、このキュルティル・ヴェルジイ(Curtil Vergy)の丘の南側に、西暦900年頃建てられ、
ここの修道士たちは、コート・ド・ニュイの素晴らしいワイン生産地域である ぶどう畑(クリマ Climats )において重要な役割を果たしたと 看板の④のところに書かれています。
これが現在の Romanée-conti ロマネ・コンティ や Romanée-Saint-Vivant ロマネ・サン・ヴィヴァン のクリマの事なんですね。

サン・ヴィヴァン修道院が、中世の時代に 現在でいう Romanée-conti ロマネ・コンティ や Romanée-Saint-Vivant ロマネ・サン・ヴィヴァン のぶどう畑を所有していたという歴史は、ワイン愛好家さまの心をくすぐります。
ブルゴーニュワインにとって 本当に 歴史的な重要な遺跡の1つなんですね。

修道院は(ワインを造る設備やセラーがあるところ)オート・コート・ド・ニュイのキュルティル・ヴェルジイ(Curtil Vergy)村にある。
Romanée-Saint-Vivant ロマネ・サン・ヴィヴァンのぶどう畑は、Vosne-Romanée ヴォーヌ=ロマネ村にある。
わたしたちがサン・ヴィヴァン修道院の遺跡まで車で向かうときは、南下して Nuits-Saint-Georges ニュイ=サン=ジョルジュあたりから谷筋に入って遠回りの行き方となりますが、
当時の修道士さんは、コート・ドールの崖の山を越え、その崖を降りて、さらにまた丘を登るという、直線距離で ぶどうが痛まないように急いで 約90分くらい (Google Mapで調べおおよそ) 小道を歩いて 修道院まで向かったでしょうから、大変なご苦労であったものと想像されます。
ぶどう畑での作業があるときも、通勤時間(笑)が 歩いて片道90分であるわけですから、現代社会のサラリーマンも顔負けです。


看板の左下に17世紀初めころと書かれた サン・ヴィヴァン修道院のイラストが。。
現存している遺構が コの字型に残っていて、建物がこうなっていて、だから現存しているのはこの部分なのかなとか。
歴史好きにはこういうのたまらないですよね。

サン・ヴィヴァン修道院はフランス革命後、国有財産化され、19世紀に部分的に破壊され、その後放棄、廃墟と化したが、2000年以降、大規模な保護活動の対象となっていると書かれています。
その保護活動とは、DRC ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの 共同経営者のおひとり Monsieur Aubert de Villaine オベール・ド・ヴィレーヌ氏 (2022年引退) によるものです。
サン・ヴィヴァン大修道院、歴史的文化遺産を 保護するプロジェクトです。

いつの日か 一般公開出来るようになるそうです。
楽しみですね。

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随分と補修工事が進んでいました。
写真ではわかりづらいですが、1階2階部分の補修、基礎的な土台のところからの補修がかなり作業が進んでいるようです。

ボーヌの Loiseau des Vignes の元ソムリエさんがお話されていましたが、特別なデギュスタシオンの会や音楽会をここで行なったそうです。
内部は今回は見れませんでしたが、おそらくこの1階2階部分の安全が確保できるくらい、補修が進んでいるという事ですよね。
一般公開はまだまだ先のようですが嬉しいですね。

2階部分の内部 (2010年春 撮影)

仮の屋根で遺跡を保護して 保存工事という感じですね。

外観 (2010年春 撮影)

まだ廃墟みたいですよね。

外観 (2022年春 撮影)

随分と補修が進んでいますね。補修工事のご担当の方専用でしょうか、作業小屋が出来ていますね。

3階部分跡の内部 (2010年春 撮影)

老木がめり込んでいて ローマ遺跡の廃墟みたいですね。

3階部分跡の内部 (2022年春 撮影)

随分と壁の補修が進んでいますね。2階の天井部分(3階跡の床)修繕すごいですね。

そして、12年前に訪問した時、廃墟のすぐ隣に ぶどう畑があったんです。(当時写真を撮り忘れております)

この写真は12年前、そのぶどう畑の位置から 当時 保存工事をしていた廃墟の方向を向いて撮影したもの。

わたしが撮影で立っているところに、たしかにここにぶどう畑があったんですよ。
かなりの古木の。

そうなんです、ここは Hautes Côtes de Nuits オート・コート・ド・ニュイ なんですよね。
それでも このぶどう畑 この修道院の直轄領みたいでかっこいいね。とか、
ここ南東向きでいいんじゃないかとか、丘のトップヒルで、日当たりも良く 優良畑みたいでかっこいいね とか、
ここで造ったワインは 誰が売っているんだろうとか、
当時、そんなことを言ってワクワクしたものです。(わたしだけか)

サン・ヴィヴァン修道院の空撮 (Google Earth 画面コピー)

修道院の遺跡の横に たしかに ぶどう畑が写ってますね。
2020年の情報となっていますので、近年までぶどう畑があったという事ですね。

そうなんです。
このぶどう畑のこととても気になっていたんです。

そして今年。
遺跡の右奥に見えるのがそのぶどう畑。

ありました、ありました、その直轄領のぶどう畑。

しかしながら、残念、、ぶどう畑の手入れがされていない、5月なのに新梢が伸びていない、
これはぶどうの木が枯れてしまっているのでしょう、、、病気で枯れてしまったのか、古木で手入れを諦めたか、、、植え替えのタイミングなのかも知れません。
いずれ枯れた古木を抜いて、土壌改良をして、若木を植えて再生するでしょう。

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最後に Grand Cru Romanée-Saint-Vivant ロマネ・サン・ヴィヴァンの 南側の 横の道を通った時に撮影。

(2022年春 撮影)
ブルゴーニュで この仕立てのやり方と土壌の手入れ。
勉強になります。
わたし 今回も 猛烈にぶどう畑 見てまいりましたが、
ほか、コート・ド・ニュイの中で、Chambertin や Clos de la Roche あたりでも、仕立ての棒の形は違えど、このやり方 やってましたね。

南側の石垣沿いです。
Arnoux Lachaux アルヌー・ラショーです。

ワイン専門店 Cellier de L'ourson
ソムリエ・エクセレンス 伊東 直寿

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