ワイン愛好家さまでしたら、すでに上野の国立博物館に足を運ばれたのではないかと想像いたします。
『特別展ポンペイ』。
東京開催はいよいよ今週末が最後となっております。
入り口付近に展示されていたフレスコ画に描かれていたワインの神バックス。
ぶどうを身に纏ったそのお姿は、以前、現地ポンペイ遺跡で写真で見たことあり、意識はしていたのですが、フレスコ画の本物を見るのは初めてで、2000年前のこのフレスコ画 これすごいです。感動いたしました。
会場では、よく見かけるアンフォラの展示はありましたが、他、
当時のグラスの素材や形、魚醤の入れ物、小麦のパンはどういう形をしていたのか、居酒屋のデザイン、居酒屋でどのようにワインが提供されていたのかなど ついつい、ワインと食に関係することばかりに興味がいってしまいます。
今回の『特別展ポンペイ』での展示はありませんでしたが、ポンペイ遺跡におけるワイン造り。
ポンペイの遺跡のぶどう畑の跡を発掘して、
当時栽培されていた古代品種(現代でいうところのピエディロッソ、アリアニコなど)をその当時の栽培方法で再現してワインを造るという、そのポンペイワイン復活プロジェクトが以前からあるのはご存知でしたでしょうか。
2019年春、タウラージの丘陵地、アマルフィ海岸、チレント半島と、カンパーニァ州のワイン勉強のため現地を訪れておりました わたしたち。
そして、2019年5月17日、わたしたちはポンペイ遺跡を訪れていました。
2000年前にぶどうが植えられていたポンペイの城壁内のぶどう畑の遺跡、
2000年前の塀に囲まれた、まさにクロですよね。
発掘により、そのぶどうが植えられていた位置が明確にわかっているとのこと、
1.2m x 1.2m の間隔で植樹されている、その位置には古代のマーキングの石がそのまま残っている感動。。。
これすごいです。
ここは非公開のゾーン。
わたし、ぶどう畑のところばっかり見る。
ぶどう畑ばっかり見るわたし。
最高。たまらない。
だめだ。
大好き。
新梢の伸びが南イタリアで5月中旬であれば、わたしの体験上、もっと伸びていると思うのですが、これだけ新梢が短いということは、春が寒かった、、
2019年のイタリア素晴らしいワインが多いですが、2019年はスタートが寒かったんですね。
ここも非公開ゾーン。
2000年前のワイン醸造所の遺跡。
ぶどう畑の遺跡のすぐ横にこの小屋がある。
すぐ横で造っていたんですね。理想です。
小屋の奥でぶどうを仕込んで、こちら側にワインが流れ込んできて、埋められたアンフォラで貯蔵する仕組みと配置から想像されます。
現代のワイン造り、グラヴィティ・フローと同じですね。これすごいです。
ワイン専門店セリエ・デ・ルルソン
日本ソムリエ協会認定ソムリエ・エクセレンス
Caviste 伊東 直寿