モダン派バローロ(Barolo)の神様。
憧れのエリオ・アルターレ(Elio Altare)。
バローロ(Barolo)を目指していた私たちは、真っ先にエリオ・アルターレのカンティーナ(Cantina)に向います。
夢の念願の訪問。
エリオ・アルターレのカンティーナは、バローロの中でも西側、
かなりダイナミックにもっこりとしたラ・モッラ(La Morra)村がある丘の、雄大な東向き斜面の中腹にあります。
そして、まさにカンティーナの前に広がるぶどう畑がアルボリーナ(Arborina)。
エリオさんの代名詞とも言えるクリュのアルボリーナ、
ここ訪れたかったんです。
これはアルボリーナを西に向いて撮影。
うんちく本によると、アルボリーナはすり鉢状の形となっていますが確かにそんな感じ。
すり鉢状の谷底から向こう側は、別のクリュ・アヌンツイアータ(Annunziata)で、(←名前が知られている有名クリュ)その手前のこちら側の丘に展開するぶどう畑が全てアルボリーナ。
土壌は粘土ちっくの泥灰土との事。
ただ、アルボリーナはその粘土にかなり砂が混じっている量が多いようです。
確かにぶどう畑に入ってみると、この後訪れた同じラ・モッラの中でも超有名なクリュ・ブルナーテ(Brunate)のネチネチした土みたいな、重いどっぷりとした感じの土のような感じとは違い、ちょっとさらさらした感じ。
訪れたのは5月下旬。
が、すでに新梢が一番上の誘引ラインを超えてますね。
随分と樹勢が強い。
それからこのネット。
このネットは収穫期に覆う、鳥害を防ぐ鳥よけのネットでは無いとの事。
なぜこの時期にネット掛けているんですか?とガイドして下さったエリオさんの娘さんのシルヴィアさんに聞いたところ、
「この開花の時期、雹が降る事がまれにあるので、万が一を考えて」との事でした。
めったに降らないけど万全を期すというのがさすがです。
雹の被害は、房になるところに当たると果実の量が減ってしまう事や、または、その傷ついたところが、ぐじゅぐじゅしてきて、そこからぶわぁーーとカビが生えて全滅、または葉っぱに当たると葉っぱを失い、光合成のパワーダウンにもつながるので怖いですね。
当店でも日本ではなかなかお目にかかれないエリオさんのバローロ、フルコースで品揃えしております。
なお一番上の写真は、ラ・モッラではなく、バローロ村の中心街からバローロ村に上がってくる谷筋のメインストリートを、北北東の方角に向いて撮影したもの。
写真の左側にある東向き斜面に広がるぶどう畑が、綺羅星の泣いちゃうカンヌビ(Cannubi)。
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